ほっけじ。
その日、陸崇山と話した後、顏如意は時間を作って、早朝から寺院に向かった。
寺院は参拝客で賑わっており、早朝から外は人でいっぱいだった。
顏如意は線香を上げ、脇殿で待っていると、すぐに小沙彌が近づいてきて、合掌して「南無阿弥陀仏」と言った。「顏さま、いらっしゃいました!」
顏如意はお辞儀を返し、緊張しながら尋ねた。「お坊様、玄淨大師はどうおっしゃいましたか?」
「住職は内殿でお待ちです。顏さま、こちらへどうぞ」と小沙彌は言った。
「あ!玄淨大師が承諾してくださったんですね!よかった!ありがとうございます!」顏如意は令嬢たちの八字を懐に入れ、喜んで小沙彌について後院の禪房へと向かった。
中庭には青石の小道が敷かれ、その先には赤い紅葉林が広がっていた。屋前の蓮池では、数羽の白鷺が羽繕いをしており、目の前の静かな庭を眺めていると、自然と心が落ち着いてきた。