第427章 贈り物は心が大切で値段ではない

帝都の中心にある最も繁華な商業施設。

寧夕は一通り見て回った後、結局玉飾りを買うことにした。

おじいちゃんは仏教を信仰していて、玉も好きだから、翡翠の仏珠ブレスレットを買うのが良さそうだ。

玉を買うなら、帝都で最高なのは当然、陸氏グループ傘下のチェーン店ブランド寶玉軒だ。

大魔王の熱狂的なファンとして、ボス様への盲目的な信頼から、寧夕は他の店を見ることもなく、真っ直ぐ寶玉軒へと向かった。

寧夕を見かけると、アンティークなベストを着た、ぽっちゃりとして小さな目が賢そうな店主がすぐに熱心に近寄ってきて、「お嬢さん、何かお探しですか?」

寧夕は今日とてもカジュアルな服装で、通りを歩いていても普通なら誰も気にしないような姿だったが、近くで見ると、蓮の花のように清らかな顔立ちは、すぐに全ての視線を引き付けた。