第380章 厄災の星か福の星か?

「雪落、なぜ彼女を責めるの?玲ちゃんは間違ったことを言っていないわ!」莊玲玉は娘の手を取り、蒼白い顔を見つめながら心配そうに言った。「こんなことが起こるなんて思いもしなかったわ。本当に辛い思いをしたのね!」

寧雪落は耐え切れない脆さを見せながら、「お母さん、私は辛くないわ。今夜のことなんて、実は全然気にしていないの。衍にいさんが本当に私のことを大切にしてくれさえすれば、他の人がどう思おうと、どう見ようと、私は気にしないわ!私は本当に衍にいさんのことが好きで、自慢の道具になんてしていないわ!ただ姉さんが...姉さんの今夜の行動が...本当に悲しかったの...どうして私にこんなことをするのか、本当に分からないわ...」

傍らにいた玲ちゃんが急いで口を挟んだ。「お嬢様、そんなの聞くまでもないでしょう?今夜は蘇ぼっちゃんがお嬢様にプロポーズしたんですよ!彼女が邪魔をしないほうがおかしいですわ!きっとお嬢様が幸せになるのが気に入らないんです!」

寧耀華はそれを聞いて即座に顔を曇らせた。「あの娘は本当に目に余る!今は二人が姉妹だということを知らないからいいものの、もし知られでもしたら、姉妹が人前でこんな風に争い合っているなんて、どう思われるか!」

寧雪落は涙をこらえながら、「前回の彩靜のことで姉さんを誤解したのは確かに私が悪かったわ。でも、私にできることは全部やったし、できる限り彼女を助けようとしたのに、毎回拒絶されて...今では姉さんの私に対する誤解はますます深くなって、私はもう何をすればいいのか分からないわ...」

莊玲玉はため息をつきながら、「ああ、お馬鹿さん、お母さんは何度も言ってきたでしょう?どうして彼女の考えをそんなに気にするの?彼女の性格はもうよく分かっているでしょう?関わらないのが一番いいのよ!」

寧雪落は即座に真剣な表情で言った。「気にするに決まっているわ。だって、彼女はお父さんとお母さんの実の娘だもの。私がお父さんとお母さんのことを大切に思うように、彼女のことも大切に思うわ!私のせいで皆が少しでも対立することなんて望んでいないの!」

寧耀華は深く感動した様子で、「雪落、お父さんは本当に何て言っていいか分からないよ。寧夕がお前の半分でも分別があれば...はぁ...」