第451章 クン氏、この亀野郎!

寧夕はゲーム機やら雑誌やらお菓子やらの山の中に座って、まるで飼い主を待つペットのような感覚を覚えていた……

しばらくすると、程鋒、石逍、熊志、そして他数人が次々と入ってきた。

寧夕を見たことのない他の部下たちは、陸霆驍のところにこんなに可愛らしい少女が座っているのを見て、みな驚いた表情を浮かべた。石逍と熊志は、ソファに大人しく雑誌を抱えて座っている寧夕を見て、口角が微かに引き攣った……

寧夕はこの時、遊び食べる気分なんてなく、陸霆驍をこっそり見やった。彼が仕事に集中している隙に、あの悪党にメッセージを送った——

[雲という奴、この亀野郎!!!!!!!!!!!!!]

怒りを表すため、後ろに無数の感嘆符をつけた。

すぐに相手から返信が来た。

[雲蘿蔔:もう一度言ってみろ!]

くそ!まだ脅してくる?よく言うわ!

寧夕はパパパッと打ち込んだ:[望み通りよ!か・め・野・郎!!!]

[雲蘿蔔:寧夕!死にたいのか!]

寧夕はその文を見て、激怒した:[てめえがやった卑怯な事を言われて腹が立つのか!正面から勝てないからって陰から襲いかかるなんて!そんな卑劣で恥知らずな根性なしの行為、亀って言うのは亀に失礼だわ!!!]

十数秒ほど経って、相手から返信が来た:[雲蘿蔔:俺が襲った?]

寧夕は引き続き素早くメッセージを打って送った:[お前以外に誰がいるのよ!菲羅とアリスがお前の手下じゃないって言わないでよ!]

今度は相手からほぼ即座に返信が来た:[雲蘿蔔:お前たち、出くわしたのか?]

寧夕は鼻を鳴らした:[当たり前でしょ!私が機転が利いて勇敢じゃなかったら、命なんてなかったわよ!まあ、それは重要じゃないけど。話をそらすんじゃないわよ!]

[雲蘿蔔:ダーリン、それこそが重要なことだ。]

……

その時、ラスベガスのとある地下バーにて。

まばゆい光、耳をつんざく音楽、ダンスフロアでは男女が狂ったように酔いしれていた。

バーの中央、巨大なボール型クリスタルライトの下、広々とした豪華な一角のボックス席に、金髪碧眼のイタリア人男性が座っていた。男性は端正な顔立ちだったが、その眼差しには邪な色が漂っていた。

今、彼の周りには大勢のセクシーな美女たちが群がり、思うがままに酒を飲み楽しんでいた。まさに酒池肉林という退廃的な光景だった……