第400章 まだ面目を失うのが足りないのか

「お前……」

寧夕の言葉が最も腹立たしいのは、まさにその一言一言が理にかなっていて、反論の余地がないことだった。

梁碧琴と趙美馨との戦いを終えた寧夕は、今度は蘇以沫に向き直り、哀れっぽく言った。「蘇先輩、この服があなたの大切なものだということは分かっています……私も勇気を振り絞ってあなたに脱いでいただいたんです……実は言い終わった途端に後悔しました!君子は人の愛するものを奪わず、蘇先輩が着ているこの服も……蘇先輩にお返ししましょう!私はもういりません!」

「寧夕!お前……」蘇以沫は有名になってから、こんな仕打ちを受けたことがなかった。息が詰まりそうになり、血を吐きそうになった。

何が彼女にあげるだって?このくそばばあ、まるで施しをするような口ぶりで!

「いとこ!いとこ、大丈夫?!」梁碧琴は即座に興奮して叫んだ。「寧夕、あなたがごろつきじゃないっていうの?私のいとこにこんなに大勢の前で服を脱がせようっていうの?死にたいの?」