「彼に聞けるなら、あなたに助けを求める必要なんてないでしょう?」
「じゃあ、大先輩に聞いてみたら?」風瀟瀟は責任転嫁を始めた。
「大先輩が私に教えるわけないじゃないですか!三姉さん、お願い!助けてください!私のことを一番かわいがってくれるのは三姉さんだけだって知ってます!」寧夕は必死にすがりついた。
風瀟瀟は耐えられないような表情で、「うわ、こんな手段どこで覚えたの?女装したら性格まで変わっちゃったの?だから前に女装してみろって言ったときに、死んでも嫌だって言ってたわけね!あなたの組織の連中がこれ見たら、まるで狼が肉を見つけたみたいになっちゃうわよ!」
「そんなことないです、三姉さん、こんな態度を取るのは三姉さんに対してだけです!」
風瀟瀟は諦めて、「はいはい、負けました。調べてあげるわ。でも、あまり期待しないでね。あの人の背景がどれだけ深いか、あなたも知ってるでしょう。それに、調べるのはいいけど、方向性くらい教えてよ?」