第535章 場を荒らすつもりなの?

一方、寧夕のヒロイン救出と後始末がようやく終わり、傍らの小包子ちゃんの手を引いて、陸霆驍と陸景禮の方へ歩いていった。

美しさの力は強大で、この時になってようやく、皆は寧夕の傍らにもう一つの小さな餅のような存在がいることに気付いた。

来ていたのは知り合いばかりだったので、多くの人が小包子ちゃんの正体を見抜いていた。

「あっ!あの...あの男の子...陸社長の息子じゃない?」

「陸社長の息子に間違いないわ。前に陸おじいさまの誕生日パーティーで一度見かけたことがあるわ!」

「陸家の坊ちゃまがどうしてこの男性とそんなに親しいの?もしかしてこの人は陸家の親戚?」

「親戚とは限らないわ。とにかく陸霆驍や陸景禮とすごく仲が良いってことは確かよ!」

「そんなに仲が良いのに、なぜ今まで一度も見かけたことがないのかしら?本当に不思議ね!」