とにかく、この件はようやく無事に解決できた。
車の中で、寧夕はおじいちゃんに状況を報告しようと電話をかけようとしたが、かける前に少し躊躇した。
はぁ、席世卿と別々に帰る言い訳を相談したけど、もしおじいちゃんが諦めなかったらどうしよう?
「もしもし、おじいちゃん~」
「あぁ、小夕ちゃん!席家の若者と会ってきたの?どうだった?いい人だったでしょう?」
「えーと、おじいちゃん、確かにいい人だったけど、私のことを気に入ってくれなかったの!」と寧夕は答えた。
「何だって?あの若者が気に入らなかったって?」おじいちゃんは即座に興奮して言った。
「違うの、おじいちゃん。私の言いたいのは、お互いに気が合わなかったってこと。もう縁結びはやめてね!」寧夕は前もって席世卿と相談した通りにおじいちゃんに説明した。