みんなが首を長くして待っているとき、寧夕の方は悲惨な状況になった。
なぜなら、宮尚澤が気を失ってしまったからだ。
この男は元々熱を出して体が弱っていたのに、それまでずっと我慢していたのだろう。結果が出た今になって、とうとう耐えきれなくなってしまった。
上の司会者が急かしている中、隅で韓茉茉は焦りまくっていた。「夕ねえさん、どうしたらいいの?」
寧夕は眉をひそめながら宮尚澤の熱い額に触れ、彼を自分の肩に寄りかからせた。「私が病院に連れて行くから、あなたが代わりに受賞してきて。」
「えっ?私が?」韓茉茉は呆然とした。
結局、みんなが首を長くして待つ中、韓茉茉は子ウサギのようにトコトコと急いで舞台に上がった。緊張のあまり、上がる時にもう少しで転びそうになった。
最も悲惨だったのは、韓茉茉の今日の装いだった……