第315章 君たちの人生、私は欠席しない

「華夏に行けるなら当然華夏だよ!何をためらうことがあるの?でも夕さん、本当に志望校を変更する力があるの?」ファイアーシード一号は頭を掻きながら言った。

  薛夕は一瞬躊躇した。

  彼女はリーダーグループの人々のことを思い出した。なぜかわからないが、そのグループの中に方法を知っている人がいるような気がした。

  例えば全能スーパースター、彼は絶対に正規の方法を考えつくはずだ。小さな炎を華夏大學に入学させることができるだろう。

  高彥辰自身の考え次第だった。

  薛夕が彼を見ると、高彥辰はしばらく黙った後、苦笑いして言った。「変更しない。」

  皆は驚いた。

  ファイアーシード一号は何か言いたそうだったが、長年の付き合いのおかげで言葉を飲み込み、こう言い換えた。「わかった。じゃあ俺も京都に行かないよ。辰にいさん、濱城大學に建物を寄付して、俺を入れてくれよ!」

  他の人々が同意しようとしたとき、高彥辰は鳳眼を上げ、数人を一瞥した。その数人はすぐに口を閉じ、一斉に彼を見つめた。

  高彥辰は口を開いた。「お前らは京都に行かなきゃならない。外の世界はとても素晴らしいんだ。浜町に留まって何をする?」

  彼のように、隠居でもするつもりか?

  高彥辰は目を伏せ、未来への期待と未知への好奇心を目に押し込めた。

  ファイアーシード一号は少し悲しそうで、戸惑っているようだった。彼はもごもごと口を開いた。「辰にいさん、俺たちみんな行っちゃったら、あんただけになっちゃうよ...」

  この言葩が落ちるや否や、高彥辰は突然足を伸ばし、彼のお尻を強く蹴った。「何が俺だけになるだって?お前らの家はここにあるんだろ、二度と帰ってこないみたいな言い方するな!それに、濱城大學は重点大學だぞ。お前らが京都で二流大學や専門學校に行くよりずっとマシだ!」

  彼は鳳眼を上げ、眉間には相変わらず傲慢さが漂っていた。「大學卒業後、お前らが一人一人俺に仕事を頼みに来るかもしれないぞ!将来はまた俺がお前らの面倒を見ることになるんだ!今のうちに外に出て頑張れよ。俺の元に戻ってきたら、こんな自由な日々は送れないぞ!」