最年少の指揮官が去っていくのを見て、学長は思わず感嘆した。「さすがに仕事熱心だな。こんな暑い日で、しかも初日なのに、もう視察に行くなんて」
軍事訓練に来た教官たちは皆布団を持ってきていて、この2週間の封鎖訓練の間は外出しないという。
聞くところによると、向帥も布団を持ってきたらしい?
これは、ずっとここにいて監督するつもりということか?
褒められた向淮は、その時こう考えていた。小さな子はどこで訓練しているのだろう?こんな暑い日に、何か理由をつけて小さな子を連れ出せないだろうか?
もし日焼けしてしまったらどうしよう?
もちろん、そう思っても実際にはそうしないだろう。
結局のところ、彼の大切な人が軍事訓練程度の苦労に耐えられないわけがない。