第434章 証拠はあるのか?

もうすぐ授業が始まる10分前で、しかもこの授業は大講義だったので、数学科の3クラスの学生たちが全員来ていた。

教室は人でいっぱいで、150人もの学生がいた。

教室の外でも、学生たちが次々と入ってきており、その男子学生の言葉に、みんなこちらを見た。

薛夕は眉をひそめた。「どういう意味?」

その男子学生は怒って叫んだ。「知らないふりをするな!みんな知ってるんだ。お前が周宏先輩に郭先生のことを言いつけて、学校が調査を始めたんだろう!」

もう一人の男子学生も口を開いた。「郭先生がプロジェクトに誘ってくれた時、僕たち5人は同意したんだ!お前もうなずいていたじゃないか。そうさ、お前は優秀だ。プロジェクトチームに入ってから、与えられた仕事が簡単すぎると気づいて、嫌になったんだろう。ずっと辞めたいと言っていた。今は馮院長と知り合いになったから、好きに辞めればいい。でも、なぜ郭先生を陥れるようなことをするんだ?」

張昊も我慢できずに口を開いた。「夕さん、この件は確かにあなたのやり方が間違っています。学部もあなたがプロジェクトを辞めることを認めたのに、なぜまだ郭先生にそんなに敵意を持つんですか?」

薛夕は「……」

彼女は顎を引き締めた。

謝瑩瑩が口を開いた。「あなたたち、郭先生に洗脳されてるの?彼の味方ばかりして、本当に愚かよ!おかしいでしょ、一昨日の夜更かしまだ足りないの?昨日だって夕さんがいなかったら、また夜更かしするところだったでしょ!これが学生への搾取じゃないなら、何が搾取なの!」

「僕たちは彼女の助けなんて必要ない!彼女がいなければ、最初の計算量は徹夜する必要なんてなかった!次の日も増やす必要もなかった!これは全部彼女のせいだ!今日、郭先生は僕たちに謝ってくれた。私たちの能力を誤解していたと言って、先輩も叱ったって。あなたたち二人が辞めた後、彼は僕たち三人を指導するつもりだった。将来の大学院推薦も考えてくれていたのに。でも今、誰かが彼を告発して、学校が調査を始めることになった。彼は僕たちに迷惑をかけたくないから、僕たちを解放して、普通の授業に戻ることになったんだ!!」