第437章 反転の反転、郭先生の罪を確定する！

皆が李淳を見て、驚きの声を上げた。

先輩が最初に口を開いた。「李淳？何をしているの？」

薛夕も彼を見つめ、目が少し輝いていた。

李淳は質問されて、どもりながら答えた。「僕、僕は、後輩を罰するべきじゃないと思います。だって...誰にだって過ちはあるし、後輩にもチャンスを与えるべきです。」

そう言うと、すぐに頭を下げた。

彼はまだ真実を言い出す勇気がなく、少女の目を見ることができなかった。彼女の目に失望の色を見るのが怖かったのだ。

彼にはそれほどの勇気がなかった。

人は皆利己的で、彼も自分の未来を賭けることはできなかった。

数人が話そうとした時、声が聞こえてきた。「あれ、みんなどうしてここに？」

その声に、全員が振り向くと、郭先生が歩いてくるのが見えた。

彼は相変わらず笑顔を浮かべ、優しそうな様子で近づいてきた。皆を見回した後、最後に李淳に目を向け、眉を上げて言った。「李淳、君がここにいるとは。」

その一言で、李淳は一歩後ずさりした。

唾を飲み込んで、口を開いた。「せ、先生、私、用事が、あるので、先に...」

慌てた様子で、申し訳なさそうに薛夕を一目見た。

ごめんなさい。

私は逃げ出す臆病者だ。

度胸がない。

弱虫なんだ！

申し訳ない...

深い後ろめたさを感じながら、まさに立ち去ろうとした時、郭先生の声が聞こえた。「行かないで。ちょうど君を探していたところだ。ここにいてくれて良かった！」

李淳の足は一瞬にして止まった。

驚いて振り返り、困惑した様子で郭先生を見つめた。

もしかして、郭先生は彼にも薛夕を非難させようとしているのだろうか？

非難すべきか否か...

その考えが頭をよぎり、まだ良心の呵責と葛藤している最中、郭先生が調査員の方を向いて言った。「調査員さん、私からも報告したいことがあります。」

そう言って、李淳の方を見ると、深いため息をついた。「実はこうなんです。李淳君が私の調査期間中に、卒業論文の合格を脅迫してきたんです。」

その言葉が落ちた瞬間、まるで雷が李淳の耳元で炸裂したかのようだった。

彼は突然目を見開き、頭の中が真っ白になった。

信じられない様子で郭先生を見つめると、郭先生は携帯を取り出した。「証拠があります。先ほどの会話の録音です。」

そう言って、すぐに録音を再生した。