第448章 向淮が来た

飛び降りた。

先日、李淳が飛び降りようとしたが、最終的に救助され、一件の騒動で終わった。

しかし今回は……

薛夕は窓際にいた。ここは2階で、外の状況がはっきりと見えた。落下した人は既にぐちゃぐちゃになっていた。

彼女は血だまりの中に横たわり、目を見開いたまま、死んでいた——劉昭だった。

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警察はすぐに到着し、屋上の監視カメラを調べた後、皆の供述を取り始めた。劉昭は12階の屋上から飛び降り、即死だった。

「夕さん、劉昭が最後に会った人は誰で、何か言っていましたか？」

景飛がまた京都に来て、いつものように供述を取っていた。

薛夕は協力的に答えた。「私を生かしておかないと言っていました。」

景飛は尋ねた。「その後、どこに行きましたか？誰と一緒にいましたか？」

そう言った後、彼は急いで顔を上げて笑った。「夕さん、疑っているわけではありません。アリバイを確認させていただいているだけです。」

薛夕は頷いた。「ずっとクラスメートと一緒にいました。皆が証言できます。」

「分かりました。」

薛夕は少し間を置いて「彼女は殺されたのですか？」と尋ねた。

景飛は眉をひそめた。「そうですね、こう言いましょう。人が飛び降りる時の前方への衝撃力と、押されて落ちる時の衝撃力は異なります。彼女が落ちた距離については、専門家が計算中です。現時点では他殺の可能性が高いと見ています。」

他殺……

学校で誰が劉昭をそこまで憎んでいたのだろうか？

供述を終えて取調室を出た時、薛夕はまだ少し呆然としていた。

他のクラスメートを見ると、皆同じような状態で、信じられない様子だった。李紫夏と謝瑩瑩の二人は、他の人よりもさらに茫然として、前を見つめたまま、ショックを受けているようだった。

劉昭は悪い人間だった。

それは疑う余地もない。

しかし、生きている人間が、一瞬前まで威張っていたのに、次の瞬間には非業の死を遂げるのを目の当たりにすると、誰でも衝撃を受けるものだ。

数人は寮に戻った。

薛夕は本を手に取って読んでいた。小さな炎の事件を経験していたとはいえ、これほど生々しい場面に直面したのは初めてで、気分が悪く吐き気がした。

昼食も食べずに、三人は戻ってきた。