第463章 手を揉んであげる

謝瑩瑩と李紫夏は息を止めた。

薛夕はゆっくりと口を開いた。「あのサークルが声明を出したからよ。」

そう言って、彼女は携帯を二人に見せた。案の定、学内ネットにある投稿があり、その中には:顧雲卿は謎のサークルから追放され、もはやサークルのメンバーではないと書かれていた。

投稿者:サークル創設者、うさぎ。

二人は一瞬驚き、謝瑩瑩が口を開いた。「これ、偽物じゃないの?」

薛夕がこれが本物だと説明する前に、李紫夏が急いで首を振った。「違うわ!」

謝瑩瑩:「どうして?」

李紫夏:「……考えてみてよ。もしこれが偽物なら、あのサークルの性質からして、この投稿はとっくにハッキングされてて、投稿者のパソコンは文鎮になってるはずよ!」

謝瑩瑩:「…………」

突然、それがとても理にかなっていると感じた!

薛夕:…………

彼女は黙って携帯を引っ込めた。これで説明する必要もなくなった。

携帯を置いて、本を手に取って読もうとした時、WeChatで一つのメッセージが届いた:

鄧和:【夕ねえさん、明日、君の大学で講演することになったよ。】

薛夕:【?】

鄧和は薛晟の新しい製薬会社の研究開発化学者で、研究開発部長を務めている。以前浜町にいた時、薛夕が会社に行って、D-神経酸を開発した後、研究開発の手順を彼に教え、その後の薬品実験と配合は全て鄧和が行った。

ただ、なぜ突然、鄧和が華夏大學に来るのだろう?

鄧和は返信した:【薬品は最終試験段階を通過して、我が社の機密期間もついに終わり、人体に使用できるようになったんだ!だから、今週特許を申請したよ。華夏大學が我が社が神経酸を開発したことを聞きつけて、ぜひ講演をしてほしいと言ってきたんだ。結局、これは製薬業界では大きな飛躍だからね!】

なるほど、そういうことか。

華夏大學は常に全国トップの研究開発センターで、各業界の最先端技術にも注目しているから、彼を招待するのは当然だろう。

しかし、薛夕がより気になったのは:【薬品が発売されるの?会社はついに軌道に乗れるの?】

鄧和:【そうだよ。でも社長はまだ対外発表していない。明日、華夏大學の講壇で発表する予定なんだ。より多くの注目と反響を呼ぶだろう。その時、来てみない?】

薛夕:【うん。】