第478話 そんなの絶対ダメ！！

陳院長が出かけるとき、顧雲卿のクラス担任と顧雲卿が彼の後ろについて行き、三人は怒りながら数学科へ向かった。

数学科に着くと、計算機科の劉院長もこちらに向かってくるのが見えた。両者が出会うと、陳院長が挨拶した。「劉さん、どうして数学科に？」

劉院長が口を開いた。「ああ、馮さんに用事があってね。あなたは？」

陳院長は故意に顔を引き締めて、「馮さんと話をしに来たんだ。彼らの学科の学生が私たちの学科の学生を殴ったんだ。この件について、何か説明してもらわないと！」

劉院長は驚いた。「えっ？そういうことは教務課の管轄じゃないの？今そんなに暇なの？」

陳院長は顧雲卿を一瞥した。

この学生のことは印象に残っていた。自分の研究室を志望していると聞いていたし、在学中の成績も優秀だったので、わざと口を開いた。「それは殴られた人が誰かによるね。」

そう言うと、彼は顎を上げ、威風堂々と馮省身の研究室に先に入った。

劉院長は軽く首を振り、入室前に携帯が鳴った。電話に出ると、相手の声が聞こえてきた。「院長、見つかりませんよ。このXのハッカー技術は本当にすごくて、まったく痕跡が見つかりません！」

劉院長は眉をひそめた。「でも上からの問い合わせがあるんだ。それに、うちの学校にこんな優秀な学生がいるのに、院長の私が知らないなんて！こんな人材が、悪いことをしているわけでもないし、絶対に私たちのプロジェクトに引き入れないと！」

相手が言った。「うちの学科の人は最初から最後まで調べましたが、そのXが誰なのか分かりません。」

劉院長は一瞬呆然とし、すぐにある可能性を思いついた。「もしかして、計算機科の学生じゃないのかな？」

相手は一瞬詰まった。「かもしれませんね。まだ探しますか？」

劉院長は即断した。「絶対に探さないと！こんな人材が、計算機をやらないのはもったいない！見つけたら私たちの学科に引き抜くんだ！」

「はい！」

電話を切ると、劉院長はようやく陳院長の方を見た。すると彼はドアを開けて入るなり、とても威圧的な態度で口を開いた。「馮さん、君たちの学科の学生は本当に傲慢になってきているね！一年生なのに、うちの三年生の先輩を殴るなんて！」

その時、研究に没頭していた馮省身は：？？？