第750章 治療!!

一言で、部屋は静かになった。

先ほど薛夕に説明していた特殊部門の超能力者たちも、一斉に振り向いた。方怡は先ほど、錢箏が外で跪いていることを知らなかったと言った。

知らないことと意図的に困らせることは、まったく別の話だ。

もし方怡が意図的に困らせていたのなら、特殊部門の法律には触れていないとはいえ、みんなは方怡が冷酷だと思うだろう。

方怡は特殊部門で、優しく親切で、上品な人物像を築き上げてきたのに!

方怡はその状況を見て、少しも慌てず、優しく溜息をついた:「そうね、錢箏、どうして外で跪いているの?私も治療を手伝わないとは言っていないわ、ただ手続きが必要なだけで……」

二人きりの時なら、どんなに錢箏を困らせても構わないけれど、これだけの人の前では……方怡は錢箏を見つめる目に警告の色を含ませた。