第818章 誕生日パーティー(4)

向淮の言葉が落ちると、入り口から黒いスーツを着た数人の男性が入ってきた。

彼らは訓練を受けており、一目でプロのボディガードだとわかった。彼らは非常に秩序正しく宴会場を検査した後、周囲の数カ所に分かれて立った。

皆はこの様子に驚いていた。

どんな人物がこのような警備体制で移動するのか想像もつかなかった。

まさか、本当に……林婧なのだろうか?

そう考えていると、一人の黒服の男性が報告した。「報告します。検査完了、すべて安全です。」

すぐに、入り口に二人の人影が現れた。

一人は黒いスーツを着た中年男性で、厳格で真面目そうな雰囲気を漂わせていた。その顔は……宴会場にいる全員を驚かせた。

そして中年男性の隣には、上品なチャイナドレスを着た林婧がいた!

彼女は髪を結い上げ、チャイナドレスが細い腰を包み、中年男性の腕を取って入ってきた。まさに美男美女の組み合わせだった。