第870章 向帥!夕さんに何かあった!助けて!

華夏大學の裏山。

ここは何度か超能力者の戦いを経験したため、山の中のある場所はすでに丸裸になっていた。

今この瞬間、景飛は特殊部門の一団を率い、方怡は国際超能力者協会の数人の長老たちを連れて、一斉にそこに立っていた。

景飛は遠くの方向を見つめ、目を細めた。

特殊部門内での鄭直の死には、必ず説明が必要だ!

そして夕さんが来るだけで、それは一種の態度表明だ。彼は方怡が人を殺したと信じるほうが、夕さんが殺したとは信じられなかった。

なぜ会う場所をここに選んだのか——

それは彼が方怡を信用していないからだ。

来る時に明確にしたように、もし夕さんが鄭直を殺したことを認めれば、彼女は必ず法の裁きを受けることになる。しかし夕さんでなければ……夕さんを行かせなければならない。

しかし方怡はこれまで何度も言葉を翻してきた。景飛は夕さんに逃げる機会を残しておく必要があった。