蛍光粉は一種の暗視粉で、この粉は日光や電灯の下では見えないが、特殊な道具を使えば見ることができる。この物の使い方は夏天が小さい頃から知っていた。
彼が出発する前、おばさんが特別にこれを用意してくれた。
「このメガネをかけて、何が見えるか教えて」夏天は林冰冰にメガネを渡した。彼の透視眼の能力があれば、特製のメガネがなくても蛍光粉が見えるのだが。
暗影が去る前、夏天は彼の体と靴にたくさんの蛍光粉をまいた。
「こんなものまで持っているなんて」林冰冰は驚いて夏天を見た。彼女は今、夏天が特別行動部の人間ではないかと疑い始めていた。なぜなら、彼が知っているこれらのことは特別行動部でしか学べないはずだからだ。
「これはさっきおばさんがくれたんだ。つまり君の葉おばさんだよ。これの使い方は簡単だけど、まくタイミングが重要なんだ」夏天は説明した。