第55章 二級殺し屋を倒す【1日目】

第一回合の戦いで夏天は相手の強さを感じ取った。力と速度は彼に劣らず、彼も全力を出していないが、相手もこれだけの実力ではないことを知っていた。

  流沙の二級殺し屋になれるのは、本質的な変化があってこそだ。二級殺し屋と三級殺し屋の間には大きな差がある。

  「おや!」二級殺し屋は最初の攻撃で夏天を殺せなかったことに少し驚いた。

  「お前が私の一撃を防げるとは、あの三級殺し屋たちを倒したのはお前なんだな」二級殺し屋は自分の手にある青雲短劍を握りしめ、夏天の手にある青雲短劍を見たとき、暗影を殺したのが夏天だと分かった。

  青雲短劍は流沙が特別に作らせたもので、誰もが持てるわけではない。通常、二級以上の殺し屋だけがこの短劍を持つことができ、暗影がこの短劍を持っていたのも特別な理由があったからだ。