第90章 イキリに遭遇【第4更新】

あなたは私よ、私の大きなりんご。

  「もしもし、こんにちは。」

  「李瑩です。今夜空いていますか?」

  「今夜ですか。」夏天は顔を上げて曾柔を見た。

  「私は夜に計画を立てなければなりません。」曾柔は小声で言った。つまり、彼女は今夜忙しくて、夏天と過ごす時間がないということだ。

  「時間ありますよ。」

  「夜、私が食事に誘いますね。私を助けてくれたお礼として。」

  「いいですね。」

  夏天が電話を切ると、曾柔の意味深な笑顔が見えた。

  「あなたの魅力はまだまだ健在ですね、また女の子ですか。」曾柔は夏天を見てにっこり笑った。

  「数日前に助けた女の子です。」夏天は説明した。

  「行ってきてください。このカードはあなたのものです。」曾柔はカードを取り出した。