「やれやれ、お前さんはマジで走るのが速いな。ちょっと休もう、休もう」小隊長の顧棄冷は息を切らしながら言った。彼らは30分以上も全速力で走り続けていた。
彼は野外戦の達人だったが、それでも夏天の足に追いつくことができなかった。
百萬大軍はもうすでに地面に倒れて動けなくなっていた。李狗蛋の状態は顧棄冷とほぼ同じだった。
「顧隊長、これからどうしましょう?」李狗蛋が尋ねた。
「5分間その場で休憩して、それから引き返す」小隊長の顧棄冷が言った。
「引き返す?」李狗蛋は理解できずに顧棄冷を見た。
「そうだ。真偽入り混じっているんだ。本当の指揮所が偽物の後ろにあるかもしれない」小隊長の顧棄冷が言った。
「うん」夏天はうなずいた。確かに理にかなっている。これが最も可能性が高い。最も危険な場所が最も安全な場所なのだ。