第221章 おバカな入院仲間

「夏天は素早く走っていた。銃のことはよく分からなかったが、スナイパーについて聞いたことがあった。スナイパーの極限、2.3秒、瞬時に狙いを定める速度は2.3秒だ。そこで夏天は2.2秒のところで素早く方向を変えた。

  バン!

  スナイパーの一発が彼が方向転換した場所に命中した。

  「1、2」夏天は心の中で静かにカウントしていた。

  方向転換!

  バン!

  また彼が方向転換したポイントだった。

  夏天の予想は外れていなかった。相手は確かにスナイパーで、2.3秒の極限の狙準速度を持っていた。

  3発目が外れた後、銃声は止んだ。夏天はそのスナイパーの死角に隠れた。さっきの弾丸の方向から判断すると、相手は後ろの7時の方向にいた。

  夏天はそこに隠れたまま動こうとしなかった。

  「くそったれスナイパー」夏天は怒鳴った。彼が一番嫌いなのはこういうスナイパーたちだった。