第206章 本を探す

目の前の本の海に夏天は完全に惑わされてしまった。これほど多くの本を一冊一冊めくっていったら、いつまでかかるのだろう。ここには管理人がいるとはいえ、管理人だってこれほど多くの本の中から彼の求めるものを見つけられるわけがない。

  図書館の中には人が多くいたが、ほとんど誰も話をしていなかった。静けさは図書館の最大の長所だ。

  夏天は本棚に向かって歩き始めた。近づいてみると、夏天はようやく気づいた。各段には歴史、文学、小説などのラベルが貼られていた。

  これらのラベルがあれば、夏天は本を探すのが楽になった。およそ30分ほど歩いただろうか、夏天は数学のラベルが付いた一列を見つけた。そこには多くの本があり、華夏の数学は古来より最強だった。

  この本棚には多くの名著がある。