兵花、部隊の中で最も珍しく、万衆の注目を集めるとも呼ばれる。
入口の美女は兵花の中の兵花と言えるだろう。軍服が彼女の身に着くと、まさに美しさの極みだ。夏天は確信した。この女性には、この軍服以上に似合う服はないだろうと。
美女は冷たい目で夏天と旅団長を見つめた。
「雷たいちょう、こっちに来て座りなさい」旅団長は微笑んだ。
兵花雷婷は眉をひそめた。「報告します。私にはまだ任務があります」
「紹介しよう。彼は夏天といって、君たちの猛虎特戰隊の新しい隊員だ」旅団長は説明した。
「報告します。猛虎特戰隊にはルールがあります。エリート中のエリートだけを受け入れ、コネで入隊する者は絶対に認めません。たとえ上官の親戚でもです」兵花雷婷は遠慮なく言った。
旅団長は無力に頭を振った。彼は雷婷が誤解していることを知っていた。急いで説明した。「雷隊長、彼はコネで入ったわけじゃない。この酒は私が彼に借りがあるからだ。だから君のところに行く前に、彼に返そうと思ったんだ」