第246章 金が来る

並行して進むと言っても、各小隊の間隔は50メートルにも満たない。このような隊形を取るのは、どの列が再び伏撃を受けても、他の小隊が迅速に支援でき、さらに他の部隊も敵を素早く追跡できるようにするためだ。

ドーン!

「副隊長、誰かが奇襲地雷を踏んだ。」

「怪我の具合は?」戰虎が尋ねた。

「かなり重傷です。」

「一人を残して後方の部隊に送れ。」戰虎は命じた。

「副隊長、大丈夫です。みんなの進行を遅らせないでください。」爆発で負傷した兵士が苦しそうに言った。

「黙れ。お前の分は仲間たちが代わりにやる。」戰虎は多くを語らなかった。彼は自分の仲間を見捨てるようなことはしない。

負傷者が出たが、足を止めるわけにはいかない。叢林戦は追跡戦だ。追跡側が時間を無駄にすれば、逃走側の痕跡を完全に失ってしまう。

一同は再び前進を始めた。

銃声が絶え間なく響いてきたが、誰も足を止めなかった。猛虎特戰隊はすでに時間を無駄にしていた。これ以上遅れるわけにはいかない。これはスピードを競う戦いだ。

その後も負傷者が出たが、今回は誰も足を止めなかった。

負傷者が出るたびに一人を残して後方に送り、その後部隊に追いつく。

この國際傭兵たちは戦闘経験が豊富で、徐々に戦況を有利に進めていった。彼らの側には一人も負傷者が出ていないが、猛虎特戰隊の側ではすでに5人が負傷している。5人の負傷は10人が一時的に戦闘に参加できないことを意味する。

「雷たいちょう、このままでは敵を食い止められないぞ。」師團長が口を開いた。

「師團長、追跡戦は本来不利なものです。敵に追いつくには耐久力が必要です。」兵花雷婷が説明した。

「どんな方法でもいい、彼らを倒さなければならない。もし君の猛虎特戰隊が彼らを倒せないなら、私は戦闘機に絨毯爆撃を命じる。あの場所を平地にしてでも、彼らを華夏から出すわけにはいかない。」師團長は威厳を持って言った。

これが師團長の態度だった。全員が彼が口先だけでないことを知っていた。ここは国境地帯の無人地帯だ。絨毯爆撃は一部の山林を破壊するかもしれないが、華夏の尊厳を守らなければならない。

「敵と遭遇した。」第三旅團の旅団長が突然叫んだ。

全員が画面に目を向けた。