女性兵士を見たとき、猛虎特戰隊の兵士たちは皆黙っていた。軍區には女性兵士もいるが、女性兵士と男性兵士は別々に訓練を受けているため、男性兵舎では普段女性兵士を見ることは少なかった。
もちろん、雷婷は例外だった。通常、女性兵士は男性兵舎に行くことはできないし、男性兵士も女性兵營に行くことはできない。
しかし今日、女性兵士が彼らの宿舎にやってきたのだ。
しかも夏天を名指しで探しに来たのだが、その女性兵士の険しい顔つきを見ると、彼らは良いことではないと思った。
最近、夏天は多くの大きな功績を挙げたが、それは上層部だけが知っていることだった。
他の軍區には伝わっていないはずだった。
しかし、今や女性兵士が直接訪ねてきたのだ。
「夏天はどこだ?出てこい」女性兵士は入り口に立って大声で叫んだ。