第309章 君の愛を一生護衛する

夏天は人生で初めて告白されて、心臓が激しく鼓動していた。なぜかわからないが、突然、不思議な感覚が湧き上がってきた。自分が本当に恋をしたのだと気づいた。

「夏天、愛してる。一生愛し続けるわ」冰心は夏天をそのまま抱きしめた。

「君の愛を、一生守り続けるよ。永遠に、時代が変わろうとも」夏天は手に持っていた袋を投げ捨て、冰心を抱きしめた。

葉清雪は目の前の二人を見て、嬉しくもあり、妬ましくもあった。親友が好きな人と結ばれて嬉しい反面、自分がなぜ夏天のいとこでなければならないのかと嫉妬を感じていた。

「はぁ、荷物は私が持つから、二人でラブラブしてきなさいよ」葉清雪は夏天と冰心の二人の世界を邪魔したくなかった。

葉清雪が去った後、夏天と冰心は手を繋いで街を歩いた。特に何もせず、どこにも行かず、ただ手を繋いで歩いているだけだった。二人の顔には絶えず笑みが浮かんでいた。