第337章 恐ろしい寶物の入り口

夏天は何度も計算してみたが、結果は同じだった。最後の宝箱の場所は自分の家だった。彼は自分の家の庭にある木のことだと推測した。その木は夏天が物心ついた時からそこにあった。

「あなたの家?」林冰冰は疑問そうに夏天を見た。

「本当に不思議だな。お母さんがなぜ私の家に宝物を隠したんだろう。もしかして父を知っていたのかな」夏天は眉をひそめた。

「とりあえず見に行ってみましょう」林冰冰も眉間にしわを寄せた。

「父は竜組のグループリーダーで、彼の父も竜組の人間だった。もしかして父と彼の父は親しかったのかもしれない」夏天は心の中で考えたが、口には出さなかった。それはただの推測に過ぎなかった。

もちろん、彼と林冰冰が同じ父親を持つ可能性もあったが、この可能性は夏天にすぐに否定された。林冰冰の母は夏天の父より先に亡くなっており、もし二人に関係があったなら、林冰冰の母は夏天の父を探していたはずだった。