竜組からの招待、華夏の三番目の要人から直接の招待、これは大きな栄誉だ。
このことを外に言えば、まさに一族の誉れとなるだろう。一般人にとって華夏の三番目の要人に会えることは、一生自慢できることだ。
しかし夏天は首を振った。「申し訳ありません、首長、私は今のところ竜組には入りたくありません。」
「君は?」華夏の三番目の要人は冰川の方を向いた。
「首長、私も今は竜組に入ることはできません。今回の件で、私は以前の自分が本当に井底の蛙だったことに気づきました。軍區に戻って、祖父からもっと多くを学びたいと思います。」冰川は自分の実力不足を感じ、戻って真剣に修行したいと思った。
夏天が麻酔なしで自分を目覚めさせたように、彼は夏天にも勝てない。だからより一層努力しなければならない。
三番目の要人は、二人に断られても怒らなかった。
通常なら三番目の要人は華夏で最も権威のある人物の一人で、誰も彼の顔を立てないわけにはいかず、彼の招待を断る者はいないはずだ。
これは明らかに三番目の要人の顔を潰すようなものだが、夏天と冰川の二人は断ってしまった。
「よろしい、君たちが決めたのなら、無理強いはしない。ただし、竜組の二つの席は常に君たちのために空けておくよ。」三番目の要人は怒るどころか、むしろ二人を非常に賞賛的な目で見た。
夏天と冰川の二人は若いにもかかわらず、傲慢でも焦らず、若者特有の無知な傲慢さもなく、謙虚に学ぼうとする姿勢こそが、彼を最も喜ばせることだった。
彼は華夏の若い世代が皆、夏天と冰川のようであれば、華夏の未来はさらに富強になると考えた。
「首長のご理解に感謝します。」夏天は首長が自分の拒否に怒るのではないかと心配していた。
「もし私が度量の狭い人間なら、この地位に相応しくないだろう。私の身分が尊いからといって、能力が大きければ大きいほど、責任も大きくなる。外見は華やかに見えるが、私のすることはすべて国のためであり、個人的な感情は一切入れない。」三番目の要人は夏天の気持ちを理解していた。
「私が小さく考えすぎていたようですね。」夏天は照れ笑いをした。