夏天の視線は一本の草に注がれていた。五葉玲瓏草、銃創を治療する霊薬だ。この薬草は非常に出会いにくく、名山大川を探し回っても見つからない人もいれば、歩いているだけで出会える人もいる。
夏天はまさに歩いているだけで出会える人だった。
彼はここで五葉玲瓏草に出会ったのだ。
これで彼が喜ばないわけがない、興奮しないわけがない。
夏天は慎重にその草の側に行き、そっと掘り出して、口で噛み砕き、直接傷口に塗った。その後、常に携帯している包帯で簡単に一周巻いた。
薬草を塗るとすぐに、夏天は傷口がかゆくなるのを感じた。これは治癒の兆候だと彼は知っていた。この薬草と彼自身の治癒能力を合わせれば、夏天の予想では、二日もかからずに傷口にかさぶたができるだろう。
これが五葉玲瓏草の利点であり、これからは傷口を気にする必要もない。なぜなら、傷口はほとんど痛みを感じなくなったからだ。
外では葉老がすでにLグループの人々に連行されていた。彼は今回自分が終わったことを知っていたが、死んでも葉家を巻き込むつもりはなかった。そうでなければ葉家も終わりだ。
上層部はとっくに葉家に手を出したがっていた。このことは彼らも知っていた。もし上層部に口実を与えれば、葉家は終わりだ。
時間が少しずつ過ぎていったが、まだ誰も動かなかった。
彼らは放送の通知を待っていた。
「人員はすでに連行されました。皆さんは試合を続行してください。」
夏天は不利な立場にあったが、ここでは誰も彼が怪我をしたかどうかを気にかけなかった。どうやって対処するのか、注射一本で治るわけでもない。このような状況では、文句を言う場所もない。
試合が再開できると聞いて。
一連の脱落の知らせが届いた。
実はLグループのあの達人たちはすでに獲物を狙っていたが、手を出していなかっただけだった。試合が続行できると聞いた後、彼らはようやく行動を起こした。
この一撃で十人が直接脱落した。
今日一日中、夏天は動かなかった。彼は傷を癒していたが、外の人々は彼の大画面を取り消さなかった。
二日目も脱落は非常に激しかった。
人数は急速に減少していた。
現時点で、一人も脱落していないチームは一つだけだった。それはY市特別小隊だった。
江海市特別小隊はすでに六人が脱落していた。