第442章 林冰冰の危機

夏天の視線は一本の草に注がれていた。五葉玲瓏草、銃創を治療する霊薬だ。この薬草は非常に出会いにくく、名山大川を探し回っても見つからない人もいれば、歩いているだけで出会える人もいる。

夏天はまさに歩いているだけで出会える人だった。

彼はここで五葉玲瓏草に出会ったのだ。

これで彼が喜ばないわけがない、興奮しないわけがない。

夏天は慎重にその草の側に行き、そっと掘り出して、口で噛み砕き、直接傷口に塗った。その後、常に携帯している包帯で簡単に一周巻いた。

薬草を塗るとすぐに、夏天は傷口がかゆくなるのを感じた。これは治癒の兆候だと彼は知っていた。この薬草と彼自身の治癒能力を合わせれば、夏天の予想では、二日もかからずに傷口にかさぶたができるだろう。

これが五葉玲瓏草の利点であり、これからは傷口を気にする必要もない。なぜなら、傷口はほとんど痛みを感じなくなったからだ。