第62章 二種類の武士

瑞陽。

  体检未过の学生たちが去ると、ホテルの部屋に大きな空きができた。

  方平たちの合格した学生たちは、ようやく一人一部屋を割り当てられ、もう一緒に詰め込まれることはなくなった。

  ……

  個室を割り当てられた方平は、ようやく《鍛錬法》を修練する機会を得た。

  部屋の中。

  方平はドアをしっかりと閉め、立ち姿勢をとりながら《鍛錬法》を修練した。

  体が軽く揺れるのに伴い、方平の全身の骨からかすかなパキパキという音が聞こえた。

  この瞬間、もし武士がそばにいれば、これが全身の骨格が初期の鍛錬を完了したことによる結果だと理解できただろう。

  武士になるための基礎は、全身の骨格が初期の鍛錬を完了することだ。

  鍛錬が完了すると、気血を150カード以上に上げることができ、逆に肉体を養うことで、すぐに真の武士へと突破する選択ができるようになる!

  ……

  30分後。

  《鍛錬法》の修練が終わった。

  方平は姿勢を解き、少し手足を動かすと、骨からまたパキパキという音が聞こえた。

  この時の方平は、自分の骨が気血を絶え間なく吸収しているのをはっきりと感じていた。

  「これが骨格の初期鍛錬が完了した証なのか?」

  方平は《基礎修練法》に書かれていたことを思い出した。骨格が初期鍛錬を完了すると、最も顕著な特徴は、骨格が自主的に内外の交換速度を加速できるようになることだ。これを「骨格呼吸」と呼ぶ人もいる。

  普段、人の骨格も体内の血気と交換することができ、呼吸のようだ。

  しかし、この感覚は一般の人には気づけず、感じ取れない。

  ただし、骨格の初期鍛錬を完了すれば、この「骨格呼吸」の特徴がより明確になり、人々にこの特徴を感じ取らせる。

  「骨格の鍛錬を完了したということは、私の体がより強力な気血の力に耐えられるようになったということだ。」

  方平は149カードで止まっていたのももう数日経っていた。他の人にとっては、この時間はとても短い。

  しかし方平にとって、この時間は決して短くない。以前なら、気血を7、8カード上げられる時間だ。