家で二日間休んだ方平は、特に気楽だった。
方平が気楽な一方で、方圓は忙しくてたまらなかった。
時々、方平は自分と方圓のどちらが本当に会社の社長なのか疑問に思うほどだった。
方圓の電話は鳴りっぱなしだった!
「圓圓姉さん、会議の時間です!」
「圓圓姉さん、企画書を見てもらえませんか?年末に露店を出そうと思って……」
「圓圓姉さん……」
姉貴分の方圓は、とにかく忙しかった!
こちらの電話が切れるとすぐに、別の電話が入ってきた。
……
ソファーに横たわり、テレビを見ながら方圓の忙しさを眺めていた方平は、人生に疑問を感じ始めていた。
「方圓、仕事が多すぎじゃないか?」
方圓は電話に出るのに忙しく、兄とおしゃべりする時間もなかった。手を軽く振って、忙しいという態度を示した。
「おや!」
方平は笑ってしまった。この娘やるな!
電話が切れるのを待って、方平は兄として威厳を持って少し叱ろうとしたが、またしても電話が鳴った。円平会の人々が姉貴分に早めの年賀の挨拶をしていた。小正月おめでとう!
方平は吐き気を催しそうになった。そうだ、今日は臘月二十三日で、陽城では小正月だ。
しかし、方圓には年賀の挨拶があるのに、自分にはないのだ!
携帯電話を手に取ってしばらく見ていた方平は、考えた末に方圓に電話をかけた。通話中の表示が出た。明らかに、自分の携帯は料金未払いではなかった。
しかし、方圓には年賀の挨拶があるのに自分にはないと考えると、方平は途方に暮れた。この生活はもう無理だ。
仕方なく、方平は自ら何件かの年賀メッセージを送った。指導教官、王さん、譚振平……
数件のメッセージを送ったところで、方平はようやく返事を受け取った。
返事をくれたのは譚振平だった。「南江ニュースを見て。」
「ニュースを見ろ?」
方平は少し困惑しながらも、南江テレビに切り替えた。
「張総督が最近各県市を視察し、各県市に指示を出しました……」
ニュースでは、まあまあ目の保養になるアナウンサーが張総督の巡視状況について話していた。