新入生寮エリア。
方平は管理事務所からテーブルを借り、あたりを見回していると、突然見覚えのある人を見つけ、急いで声をかけた。「あの……デブ君!」
郭盛は大きな荷物を引きずりながら、顔を上げて見ると、方平を見て少し戸惑った様子だった。
「あの、郭さん、郭盛だよね!」
方平はさっきまで相手の名前を忘れそうだったが、今やっと思い出した。
声をかけて、方平はにこにこしながら言った。「覚えてる?」
郭盛は戸惑いながらうなずいた。もちろん覚えている、覚えていないわけがない!
あの人は彼を殴ったことがあるんだ!
もちろん、先日の交流試合も見に行ったし、魔武隊長のことを知らないはずがない。
「おいでおいで、今帰ってきたところ?」
「うん。」
「お正月はどうだった?また太ったみたいだね。」
「太った?」
郭盛は少し落ち込んで、小声で言った。「そんなに食べてないのに。」
方平は彼が太っているかどうかなんて気にしていなかった。にこにこしながら言った。「俺、二品になったんだ。」
「えっ?」
郭盛はまだ戸惑っていた。あなたが二品になったって、なぜわざわざ私に言う必要があるの?
一学期が終わって、郭盛の気血も今では150カード以上になっていた。
しかし魔武の指導教官は皆に気血を極限まで養うよう勧めていて、彼は今まだ極限に達していないと感じているので、今のところ武士ではない。
方平が自分は二品になったと聞いて、郭盛はやはり羨ましく思った。
「来月には、たぶん二級極限になるよ。」
「えっ?」
「俺はね、今学期中に三品、もしかしたら四級になるかもしれない。大学4年生で卒業する頃には、少なくとも五六品からスタートだ。君の家に宗師はいる?」
「いないよ。」
「君のお父さんは一段だよね、おじいさんは?」
「おじいさんは亡くなったんだ。」郭盛は正直に答えた。
「ということは、君の家で一番強いのはお父さん?」
「違うよ、母が三級武道家だ。」