希望城内、誰もが任務を持っている。
ここでは、軍部の人間以外に一般人は存在せず、城内で商売をしている者でさえ、実際は武士である。
ここはもともと軍事拠点であり、大戦が始まれば、全員が出陣しなければならない。
……
夜の帳が、再び降りてきた。
暗闇の中、方平たちの一隊だけが行動しているわけではなく、城門で方平たちは数隊と遭遇した。
秦鳳青は隊列について歩きながら、小声で不平を言った。「四級に上がらず、内臓を精錬しなければ、目を明るくすることができない。近視と同じだ。十メートルほど先しか見えず、こんな真っ暗な夜に迷子になったら、どっちに走ればいいかわからなくなる。」
「黙れ、声を小さくしろ!」
前方の引率指導教官は五品頂點の強者で、小声で叱責した。
秦鳳青はしょんぼりとし、しばらく歩いてから、また方平を引っ張って言った。「実際、大部隊について行動しても、あまり得にはならないんだ。小方、考えてみろよ、俺たち二人で天門城の後方まで殺り込むのはどうだ……」
方平は頭が痛くなった。お前、どうしてそんなにおしゃべりなんだ、俺より話し好きじゃないか!
「今、天門城は総動員中だから、後方は人が少ない。奴らの本拠地まで殺り込んで、大金を稼げば、宗師の心配もなくなるぞ。」
「教えてやるが、前回俺と王金洋のやつで、一発やったんだ。敵の後方深くまで潜入して……へへ、知ってるか?大金を稼いだんだ。拳大の修練エネルギー石を一つ、一斤もあったぞ!」
エネルギーストーンはグラム単位で価値が計算されるが、秦鳳青はいきなり一斤と言い出した。方平はすぐに換算した。15000単位、およそ4〜5億だ!
「本当か嘘か?」
「もちろん本当さ。でも王金洋のあいつは人でなしだ。あいつは自分の貢献が大きいって言って、一人で大部分を奪っちまった。俺には小さな半分しか残してくれなかったんだ……」
「それなのにお前はまだ三級頂點なのか?」
「ふざけるな、お前に何がわかる。俺はBランクの大刀を一本買って、半分使っちまったんだ。残りの金も全部丹薬を買ったり、戰法修練に使っちまった。