第267章 ちっ、貧乏鬼め!(想笑想哭鬼の領域のために加筆1/3)

「バン!」

  鈍い音とともに、戒色僧が一撃で方平の胸を打った。

  しかし、方平は動じることなく、胸を前に突き出し、戒色の手のひらを震わせた。

  「やっぱり色欲に溺れているな!」

  「俺は男に興味ないぞ!」

  戒色僧はせせら笑うと、掌を指に変え、直接方平の両目を狙った。

  彼が卑怯な手を使うなら、方平も容赦しない。指が届く前に、方平は喉を鳴らし、血の矢を噴射した!

  戒色僧は顔色を変え、手で防ごうとした。

  「プッ!」

  血の矢は彼の肌を貫き、骨に当たり、金属同士が擦れるようなギシギシという音を立てた。

  戒色僧の顔色がさらに変わった。なんて強力な攻撃だ。これが頭に当たっていたら、死なずとも重傷だったろう。

  「切磋琢磨のはずだろう、お前そんなに残忍なのか?」

  「お前ほどじゃない!」

  方平は冷笑し、二人は戦いながらお互いを挑発し合った。

  「俺の六連斬を喰らえ!」

  方平が突然叫んだ。僧侶は大敵を迎えるかのように身構えたが、方平の六連斬は来ず、代わりに一発の突き足が股間を狙った!

  「この野郎!」

  戒色僧は激怒し、拳で方平の足先を打ち砕こうとした。

  拳と足が衝突し、二人は一歩ずつ後退した。

  「俺の六連斬を見ろ!」

  「六連斬うせろ!」

  戒色は粗野な言葉を吐いたが、次の瞬間、かかとで地面を踏んで急いで後退した。

  方平は真剣な表情で、顔を赤らめながら、くそっ、六連斬を出してやる!

  「はっ!」

  大声を上げながら、方平は足を動かし、瞬時に戒色に追いついた。戒色は空中踏みをして避けようとしたが、方平は突然精神力を解放した。

  戒色は足を止められ、その場に留まらざるを得なくなった。口から雄叫びを上げ、その声は洪鐘のようだった。そして両拳から濃厚な血の光を放ち、守りを捨てて攻撃に転じ、素早く方平の長刀を殴打した。

  「ドン!」

  巨大な音が鳴り響いた。一刀、二刀、三刀……

  最初の三刀は、戒色僧が攻撃で防御を代替し、拳で何とか防いだ。

  四刀目で、彼の右手から血が飛び散った。

  五刀目では、左手に深い刀傷が入った。