第271章 準金身

遊園地。

  凌依依は怒り心頭に発した。

  審判もなければ、紹介もない。紹介は必要ない。

  二人の開幕の言葉が終わるや否や、小柄な体つきの凌依依は、重い斧を手に持ち、山を切り開くような勢いで虛空を斬りつけた!

  強い風が伝わり、周囲の観衆は驚いて次々と後退し、顔色を失った。

  みんなが二人から最低でも10メートル以上離れていたにもかかわらず、風が頬を切り裂くように吹き抜けた。

  二人の三品頂点の最高級の強者の戦いの勢いは、四級武道家に劣らない。

  華國の広さで、武士は百万人以上いるが、三級頂点に立つ者が何人いるだろうか?

  凌依依の攻撃の強さに、観戦に来ていた四五級の強者たちさえ驚愕した。

  ……

  方平は凌依依を少しも侮れなかった。凌依依の長斧が切りかかってくると、方平は足を素早く動かし、瞬時に凌依依の背後に現れ、一刀を横に斬りつけた。空気が爆発するような急な音が鳴った。

  「死にたいのか!」

  凌依依は低く叫び、長斧を振り返らずに、両手で斧の柄を引き寄せ、瞬時に後ろに打ち付けた。

  「ガン!」

  大きな音がし、合金の斧の柄が刀の刃にぶつかり、火花が散った。方平は巨大な力を受けて一歩後退し、凌依依も少し前のめりになった。

  彼女が前のめりになった瞬間を捉え、方平の両腕が急に膨らみ、筋肉がはっきりと浮き出た。長刀はもはや斬りつけず、相手の背中に直接突き刺そうとした。

  その瞬間、凌依依は足で地面を踏みつけ、地面が砕け散り、体全体が宙返りし、長斧を勢いよく回転させ、一瞬で切り落とした!

  方平は雲の上を歩くかのように、両足で軽々と地面を踏み、速度は極めてゆっくりに見えたが、瞬時に凌依依の左側に現れ、再び一刀を切り落とした!

  凌依依は宙に逆さまになっていたが、状況を見て左足を横に蹴り、一蹴りで刀の刃に当たり、その勢いを借りて後ろに飛び、地面に着地して安定し、厳しい表情で方平を見つめた。

  ……

  「この小僧、速度が遅くないな!『雲の歩み』の修練がなかなかだ」

  空中で、陳老師匠は少し頷き、少し賞賛の意を示した。

  陳雲曦は顔を赤らめ、李じいさんも一言も発しなかった。