第351章 突破は良くない

グループ戦が終わり、対戦相手は抽選する必要がない。

抽選するのは試合時間だ。一日多く回復時間があれば、この時点では最大の利点となる。

今回は、誰も不正をせず、数人の宗師が一緒に立ち会い、互いに監督し合う。一日の時間で武士にとって、負傷した武士も多少回復するだろう。方平と李寒松が台に上がって抽選を担当する。この二つのチームはともにグループ一位だ。

方平は顔が崩れかけている李寒松を見て、思わず言った。「フードでも被ったら?怖いぞ!」

この言葉が出た途端、周りが急に静かになった。

盛り上がっていた胡勇は、ほとんど歯ぎしりしていた!

やはりお前か!

華師の校長はまだ去っていなかった。敗者組は今は試合する必要がないが、順位はまだ決まっていないので、彼は待っていた。

この時、華師の校長も深く方平を見つめた。

時として、一言が大きな反応を引き起こすものだ!

フードを被ることは、武士はめったにしない。

しかし、ある人々は、おそらくこういうことに慣れているのだろう。

方平が思わず口にしたことは、彼がこれを全く気にしていない、むしろ慣れているということを示している。

方平は状況を見て少し意外に思い、周りを見回すと、皆が奇妙な目で自分を見ていることに気づき、突然何かを思い出したように、顔色が一瞬で暗くなった!

何を見てるんだ!

何を考えているんだ?

李寒松の顔が二つに割れそうなんだ、フードを被らせようとしただけじゃないか?

横を向いて秦鳳青を見ると、秦鳳青は真っ直ぐ前を見て、何も知らないふりをしていた。

方平は心の中で罵り、潔白な者は自ら明らかだ、見たところで何の意味がある、とにかく私がやったわけじゃない。

「抽選だ!」

教育部の強者が皆の注目を遮った。この些細なことは後で話そう。

方平はもう無駄話をせず、素早く抽選し、番号札を開いて見ると、肩をすくめて言った。「明後日だ。」

王さんは確かに運がいい。明日対戦なら、彼の怪我は回復していないかもしれないが、明後日なら、完治しなくても、かなり回復しているだろう。

彼らが明後日なら、明日は当然李寒松と姚成軍の二人が対戦することになる。

傍らの李寒松は方平を見て、さらに姚成軍を見て、突然言った。「どう思う?」

姚成軍は重々しく言った。「学校のためだ、個人のためではない!」