冗談はさておき、皆の心は非常に緊張していた。
この戦い、本当に重大な関係があった!
たとえ優位に立っているように見えても、本当に優位なのだろうか?
薔薇城の後方には、まだ10人の九級強者がいる。
薔薇城の残骸には、二人の妖王と薔薇がまだおり、北東方向には、妖羽城にはまだ二人の王者が来ておらず、西方の齧齒城にはまだ一人の王境と三人の妖王がいる。
集まっている10人の王境以外に、現在地下洞窟には、まだ9人の九級が制御不能な要素として存在している。
これらの人間と妖怪は、大戦の時に介入するだろうか?
誰も確信できない!
萬妖山とこれらの人々が熱く戦っているように見えるが、妖族がどう考えているのか、誰が知っているだろうか?
地下洞窟武士は神兵を使い、人類もそうだ!
人類は積極的に禁地を挑発しないが、それは弱い立場にある場合だ。
一度人類が本当に地下洞窟武士勢力を覆滅させたら、以前のように禁地妖族を挑発する勇気がないままでいるだろうか?
だから、今の5人の妖王がどのような態度なのか、誰も保証できない。
妖羽城の二人の王境は、常に引きこもっているが、地窟の強者が覆滅寸前であることを見たら、この二人はまだ引きこもり続けるだろうか?
南雲月たちは口では軽く言っているが、実際には方平たちに先に離れるよう促したことは、彼らの不安を表している。
そうでなければ、人類の10人の九級、多くの七八級強者の数で、対面の10大九級を覆滅させるのに十分だったはずだ。
……
人類の強者が集団で薔薇城方向に向かうにつれ、これほど多くの人々の強大な気血の力は地下洞窟に太い血色の柱を形成した!
薔薇と交戦中の二人の妖王は、瞬時に動きを止めた。
さらに後方数十里では、10人の地窟に残存する九級強者も次々と空に飛び上がり、表情は険しかった。
北東方向、妖羽城の孔雀妖と一人の王冠城主も城の上空に飛んだ。
冥々の中、これらの人と妖怪は、すべて予感があった。
大戦が来る!
以前よりもさらに悲惨な大戦が来る!
ここ数日、界域の地で死んだ薔薇王たちを除いて、地下洞窟ではすでに7人の九級強者が陥落した!
そして人類は、たった一人の九級が陥落しただけだ。