全員が五千万を聞いたとき、顔色が一変した!
狂人!
完全な狂人!
六千万で一つの命を救うのは損か?
もちろん損じゃない!むしろ大儲けだ!
でもそれは治せるという前提があってこそだ!
これは末期がんだぞ、世界中が認める不治の病だ!
葉辰はポケットに両手を入れたまま言った。「考える時間は3秒だ。私の時間は貴重だ。治療しないなら、帰るぞ。3...2...」
「治療して!治療してください!」沈お母さんはほとんど叫んでいた。
彼女には退路がなかった。目の前の若者が詐欺師だとしても、もう認めるしかなかった。
「よし」葉辰はその部屋に向かって歩き出した。「1000万を用意しろ。まず第一の治療を行い、彼を目覚めさせる。その間、誰もこの場所に入ることを許さない!」