第15章 うわっ!目覚めた!

全員が五千万を聞いたとき、顔色が一変した!

  狂人!

  完全な狂人!

  六千万で一つの命を救うのは損か?

  もちろん損じゃない!むしろ大儲けだ!

  でもそれは治せるという前提があってこそだ!

  これは末期がんだぞ、世界中が認める不治の病だ!

  葉辰はポケットに両手を入れたまま言った。「考える時間は3秒だ。私の時間は貴重だ。治療しないなら、帰るぞ。3...2...」

  「治療して!治療してください!」沈お母さんはほとんど叫んでいた。

  彼女には退路がなかった。目の前の若者が詐欺師だとしても、もう認めるしかなかった。

  「よし」葉辰はその部屋に向かって歩き出した。「1000万を用意しろ。まず第一の治療を行い、彼を目覚めさせる。その間、誰もこの場所に入ることを許さない!」