第41章 地獄から来た殺神!

虎のおやじは、自分の部下が誰一人動けないのを見て、怒りで死にそうになった。

  まさか相手の一言で、こんな役立たずどもが怖気づくとは思いもしなかった!

  こいつら目が見えてないのか?相手はたった一人だぞ!

  武術の達人だったとしても、こんなに大勢いるのに、何をビビってるんだ!

  今、彼は手のひらから血が滴るのをはっきりと感じていた。このままでは、彼の手は使い物にならなくなるかもしれない。

  彼は横目で葉辰を見て、言った。「お前さん、手加減しないのは少し度が過ぎてないか?俺の両手を潰したが、俺、林虎はお前に何か悪いことでもしたのか?」

  葉辰は林虎に答えず、代わりに立ち上がり、ポケットからタバコを一本取り出してゆっくりと火をつけた。

  他人の生死は、彼には関係なかった。