第110章 状況制御不能!(追加更新、冬至おめでとう!)

天正グループの方。

  舵おやじが現れた瞬間、沈海華は呆然とした。

  完全に呆然としてしまった。

  彼は10年前から江城の上流社会に入り込んでいたので、当然、彼らに向かって歩いてくるその猫背の男が誰なのかを知っていた!

  ここ数年、彼は何度も御豪クラブの会員になりたいと思っていたが、得られた答えはただ一つだった!

  彼にはそもそも資格がないのだ!

  しかし今、御豪クラブの背後にいる舵取り役が現れたのだ!

  さらに天正グループに直接花籠を届けに来るなんて、これは彗星が地球に衝突するよりも奇妙だぞ!

  舵おやじが沈海華の顔を立てて来るはずがない!間違いなく葉さまだ!

  しかし、彼は葉辰がすごいことは知っていたが、こんなにすごいとは知らなかったのだ!

  舵おやじは花籠を置くと、葉辰の前に来て、両手を合わせ、爽やかに言った。「殿…葉さま、おめでとうございます!これからは天正グループが必ず財源豊かになり、幸運に恵まれますよ」