崑崙虛のことは言わずとも、今回の武道臺だけでも。
もし羅雲天の助けを借りずに、怪我をせずに済んだとしても、袁景福は彼を動かせなかっただろうが、彼も相手を斬殺することはできなかっただろう。
袁景福は宗師ランキングで400位以内にいる。つまり、華夏には少なくとも400人の宗師が彼より強いということだ。
真の強者がどれほど強いのか、誰も知らない。
葉辰が深く考えていたとき、羅雲天の声が聞こえてきた。「私にはあと2時間の時間がある。この2時間で、私の身につけたすべての技を君に伝授しよう。君がどれだけ悟れるかは、君の機縁次第だ。目を閉じて、周天を運転し、丹田の真気を極限まで高めろ……」
「はい。」
葉辰は足を組んで座り、突然何かを思い出したように、前回特別に取っておいた2つの極品丹藥を取り出して服用し、すぐに《九天玄陽決》を運転した。すると、金色の気が体から溢れ出た。
羅雲天は少し驚き、不思議そうに言った。「君の功法の品級はなかなかだな。しかも君にとても適している。輪廻墓地がなければ、夭折さえしなければ、君の将来の成就は計り知れないものになっただろう。」
そう言うと、彼は指で印を結び、極めて強い気勢を一本の指に凝縮させた。
そして、その指を葉辰の眉間に点した!
瞬時に、部屋全体が闇に包まれ、その闇の中に星辰が幻化した。
無数の星辰の光が葉辰の丹田に流れ込んだ。
「葉辰?」
羅雲天が呼びかけた。その声には少し嗄れた感じがあった。
葉辰は目を開け、目の前の羅雲天を不思議そうに見た。羅雲天の本来実体のあった影が徐々に弱くなっていくのに気づいた。
どんどん薄くなっていく!
それだけでなく、彼は脳裏に強大な情報が流れ込んでくるのを感じた!
様々な武技や心法!さらには無数の戦闘シーン!ただし、これらの記憶は断片的だった。
彼はこれらを完全に吸収することはできなかった。
「君は輪迴墓主として、100人の大能者の指導を受けたようなものだ。今、私を師と呼んでくれないか?私は本当に私の武學が世間から消えてしまうのは望まない。」
葉辰は感動して言った。「師匠。」