この瞬間、葉辰は完全に怒り狂った!
堂々たる武道協會の強者がこんなことをするなんて!
さっきまで公平だと口にしていたくせに!
公平なわけがない!
もし負けたのが彼で、陳寶國が手を出したら、この袁景福は出てくるだろうか?
絶対に出てこない!
葉辰は殺意を抱いた!
今日この武道臺から、陳寶國だけでなく!
袁景福も生きて離れることはできない!
葉辰が後退したとき、臺下の蔣元禮は目を凝らした。彼はこれが葉辰を斬殺する最高の機会だと知っていた!
彼はその時すでに代替案を考えていた。もし陳寶國が敵わなければ、彼が決定的な瞬間に不意打ちをする!
だから観戦の位置を葉辰に限りなく近づけていた!
今、躊躇せず、蔣元力の身体に凄まじい殺気が渦巻き、勁気を右掌に凝縮させ、一跳びで臺上に上がり、葉辰に向かって行った!