第157章 危険な一手!(3連続更新、推薦チケットをお願いします!)

江城に戻ると、雷樹偉は自ら葉辰を湯臣一品まで送った。

  葉辰が車を降りようとしたとき、雷樹偉は何かを思い出したように、急いでポケットから二つのものを取り出した。「葉さま、ちょっと待ってください。これを二つあげます。」

  葉辰はちらりと見ると、二つの小さな証書だった。

  総教官と将星。

  葉辰は断ろうと思ったが、相手がそう言うのなら、と頷いて、ポケットに入れた。

  これらの身の回りのものは彼にとってはあってもなくてもいいものだが、もし何か小さなトラブルを解決できるなら悪くない。

  「行きます。」

  雷樹偉は葉辰の遠ざかる姿を見つめ、深い思考に陥った。

  「華夏に彼がいれば、百戦恐れることなし!」

  ……

  湯臣一品の最上階。

  葉辰がドアを開けると、孫怡がどうしているか見に行こうと思ったが、一人の美しい影がすぐにドアの前に現れた!

  「孫……」言葉が口元まで来たが、葉辰はそれを飲み込んだ。「若雪、帰ってきたんだね?」

  夏若雪は今日、淡いブルーのワンピースを着ており、優雅な雰囲気を醸し出していた。

  彼女は葉辰を一瞥し、冗談めかして言った。「あなた、意外と隠し事が上手ね。こんな湯臣一品の部屋を黙って持っていたなんて。なぜ以前、私たち三人であのちっぽけなビッグシティアパートに押し込められていたとき、言わなかったの?私たち二人の女の子を利用しようとしたんじゃないの?」

  葉辰は笑って答えた。「僕もつい最近引っ越してきたばかりだよ。僕を冤罪にしないでくれ。僕のような正直な男が君たちを利用するわけがないだろう……」

  「プッ!」

  夏若雪は笑い出した。かすかなえくぼと赤い唇の組み合わせに、葉辰は感嘆せずにはいられなかった。一笑傾城とはまさにこのことを言うのだろう。

  「もう冗談はやめておくわ。そうだ、今日はどこに行っていたの?午後ずっと姿が見えなかったわ。孫怡も文句を言っていたわよ。下に野菜を買いに行ったのに何時間もかかるなんて。幸い後で誰かが野菜を届けてくれたから、そうでなければ孫怡にきっと叱られていたわよ。」と夏若雪は言った。

  彼女の機嫌は明らかに良かった。