朱仁德は少し考えてから言った。「葉さま、朱家の先祖に確かに鋳剣の天才が生まれたことがあります。あなたのおっしゃる鋳剣の材料について、私も実際に聞いたことがありますが、これは朱家の至寶で、外部の人に渡すことはまずありません。」
「それに、このものは現在の朱家の族長が管理しているはずです。今の族長は少々短気な性格で、彼から何かを取り上げようとするのは、まず不可能でしょう!」
「しかし、葉さまがそれほど必要としているのであれば、私なりに何とか情報を集めてみます。ただし、うまくいかなかった場合は、葉さまにはご容赦いただきたいと思います。」
朱仁德には、葉辰がその至寶までも狙っていることなど、まったく想像できなかった。
斬龍剣を鍛造する材料は、普通の材料ではない。
そうでなければ、朱家も何百年も経った今でも、それを守り続けることはなかっただろう。