第236章 天道も制御できない!(4回目!)

「厳さん、あの人の居場所を特定できないか!」

  この言葉は江嘯虎が発したもので、彼の声は非常に興奮していた!

  「そうだ、厳さん、今は華夏の運命がかかっているんだ。真剣に取り組まなければ!」

  他の数人の老人たちも口を開いた。

  厳さんは少し考えてから、頷き、手に持っていた羅針盤を軽く投げ上げると、それは空中に浮かんだ!

  同時に、彼は掌から一滴の精血を絞り出し、直接羅針盤に射った!

  それは爆裂し、羅針盤が急速に回転し始めた!

  道袍の老人は指を素早く動かして印を結び、口から絶え間なく呪文を唱えた。

  何か結果が出るだろうと思っていたが、予想外にも「ボン!」という音とともに、羅針盤が粉々に砕けた!

  道袍の老人は極めて強い反噬の力を受け、激しく血を吐いた!

  さらに体が後ろに倒れそうになった!

  江嘯虎は目ざとく、急いで道袍の老人を支え、丹藥を取り出して直接飲ませた!

  「厳さん、早く気功を運用して傷を治療してくれ!」

  道袍の老人は頷き、足を組んで座り、目を閉じた。青峰山頂の天地の霊気が絶え間なく道袍の老人の体内に流れ込んだ。

  数秒後、彼は目を開き、非常に厳粛な表情で言った。「この者の気運は私には測れない。天道が許さないのだ。彼の運命は天道さえも制御できないのだから、私にはなおさらできない。」

  他の三人は一瞬驚き、表情が曇った。

  運命が天道にも制御できない?

  あいつは一体どんな来歴の持ち主なんだ、こんなに恐ろしい!

  「しかし、私はあの者が今どこにいるかは分かる!」道袍の老人が口を開いた。

  「どこだ?」三人が口を揃えて言った。

  道袍の老人は目をある方向に向け、淡々と言った。「江南の地だ!」

  この四文字を聞いて、江嘯虎は息をのみ、驚きの色が次々と溢れ出た!

  江南の地。

  彼が最初に思い浮かべたのは江南省だった……

  重要なのは、あの孽子が現れたのも江南省だということだ!

  しかし、彼は当然、葉辰があの異象を引き起こした存在だとは考えなかった。

  当時、江姵蓉は彼の意思に反して江城葉家のあの小僧と結婚し、さらに孽子まで産んだ!