第260章 痛快に済ませてやる!(第7更!)

老者はどうしてあんなに落ち着いているのか?

  キタノタケシが本当に華夏に来たのだ!

  しかも葉辰に連れ去られてしまった!

  彼の体は少し震えたが、すぐに真剣な表情を取り戻し、真面目に言った。「羅剎が本当にキタノタケシだって?ありえない、彼の実力とスタイルからして、他人のために働くなんてことはありえないはずだ!」

  葉辰は席に座り、肩をすくめた。「これは事実だ。なぜかって?それは言えない。誰にだって自分の秘密があるはずだろう?」

  この言葉を聞いて、老人はうなずき、三回も「いいぞ!」と言った。「もう一つ聞きたいんだが、キタノタケシはお前の意見を聞くのか?」

  「聞くさ」葉辰は驚くべき言葉を発した。

  この言葉に、老人は一瞬驚き、その後喜色を浮かべた。

  「葉辰、キタノタケシを少し借りられないか?」老人は遠慮なく言った。

  「問題ない」

  老人は心の中で喜んだが、葉辰が続けて言った。「ただし、条件がある!」

  葉辰はこれが自分にとって最高のチャンスだと知っていた!

  昔の雲湖山荘の出来事、両親の生死の謎、京城の龍親分の行方!

  彼は知らないかもしれないが、一人だけ絶対に知っている人がいる!

  それは映像の中の老人だ!

  老人は何かを察したようで、口を開いた。「雲湖山荘の件を知りたいんだろう」

  葉辰はうなずき、瞳は非常に凝重だった。「雲湖山荘の件だけでなく、龍親分が一体どこにいるのかも知りたい!」

  冷たい殺気が放たれた。

  映像越しでも、その老人は一瞬驚いた。

  数秒躊躇した後、老人はため息をつき、口を開いた。「教えたくないわけじゃないんだ。でも、ある人に約束したんだ。あの時の件は明かせないってな」

  「一見、小さな江城で起こっただけの出来事だが、実はこの件には三つの武道の存在が絡んでいるんだ」

  老人の声が雷鳴のように耳元で響いた!

  葉辰の体からも激しい殺気が巻き起こった!

  形のない怒りの炎がさらに急激に燃え上がった!