第277章 彼に会いたい!(3更!)

同時に、彼は自分の問題点も発見した。林墨山のような存在は決して最後ではないだろう。

  少なくとも華夏宗師ランキング上位20位の存在は軽視できない!

  葉凌天と雷樹偉は彼に言った。宗師ランキングは武者の実力を測る基準だが、まだランクに入っていない強者も多くいると。

  それ以外にも、雲湖山荘に関連する三大武道家族がある!

  今のところ、彼はそれに関係する人物を一人だけ知っている!江劍鋒だ!

  江劍鋒はあの事件の最も重要な存在だった!

  相手も両親の行方を知っている可能性が高いが、華夏宗師ランキング第9位の江劍鋒と対決したら、勝率はどれくらいだろうか?

  輪廻墓地を除けば、1割もないだろう!

  彼はようやく輪廻墓地がなぜこれらの強者に時間制限を設けているのかを理解した!

  要するに、彼に輪廻墓地への依存を生じさせないためだ!

  修行者が常に他人に頼るようになると、武道の心にとって非常に不利になる!

  貪欲と不労所得は、この世界で最も恐ろしい心理状態だ。

  この三大武道級一族の背後には、必ず林墨山よりも強い存在がいるはずだ!

  今の彼は自分の実力を強化しなければならない!

  葉辰が修行状態に入ったとき、黒い石が浮かび上がった!

  無数の霊気が葉辰の体内に流れ込んだ!

  それだけでなく!

  もし葉辰が目を開けていたら、その黒い石が彼の体から血煞を吸収しているのを必ず発見しただろう!

  南秦山莊でこれほど多くの人を殺したため、彼の体には非常に濃い血煞があった!

  しかし今、この血煞はまるで黒い石の大補のようで、思う存分吸収されていた!

  黒い石が吸収した血煞はほとんど全て、動かすことができる三つの墓碑に流れ込んだ。

  墓碑が徐々に割れ始めた!

  一対の手が伸び出し、低い声が響いた!

  「これは殺戮の気配だ。ハハハ、ついに私の番が来たようだな!お前の道は輪迴墓主には適していない!このままでは、我々はどうやって逆転できるというのだ!

  私だけが、彼をより強くすることができる!殺戮の道こそが大千世界最強の道なのだ!」